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THE SLICK 樗木佑太 氏 「出せない色がない。」美容師がゼロから挑んだKIRATERA開発。

THE SLICK 樗木佑太 氏 「出せない色がない。」美容師がゼロから挑んだKIRATERA開発。

「美容師が、本当に使いたいカラー剤をゼロから作る。」

KIRATERAの開発において、樗木氏が大切にしたのは、美容師としての経験や感性を、カラー剤の設計そのものに反映させることでした。

これまでもカラー剤の開発にアドバイザーとして携わった経験はあったものの、その多くは、すでに完成に近い製品に対して美容師の意見を加えるというもの。

一方、KIRATERAでは、開発の初期段階から美容師が関わることで、日々のサロンワークで感じてきた課題や、実現したかった色表現を製品に落とし込んでいます。

「ALL CORE」すべてのカラー表現に対応するために

KIRATERAが掲げるコンセプトは「ALL CORE」。

樗木氏とRYUSEI氏が開発に携わっていることから、ブリーチカラーやハイトーンカラーのイメージが強いものの、目指しているのは、それだけに特化したカラー剤ではありません。

ブリーチカラーから一般的なファッションカラー、中明度カラー、さらには今後展開するグレイカラーまで、幅広いカラー表現に対応すること。

その根底にあるのが、「出せない色がない」カラー剤を目指すという考え方です。

ヘアカラーにはケア性能をはじめ、さまざまな価値が求められます。その中で大関氏は、カラー剤としての本質的な役割を、思い描いた色を表現できることだと捉えています。

色の名前だけでは表現できない、絶妙なニュアンスへのこだわり

KIRATERAの特徴の一つが、色そのものの完成度に対するこだわりです。

例えば、同じピンクでも、鮮やかさや柔らかさ、品の良さによって印象は大きく変わります。

単に「ピンクを作る」「ベージュを作る」のではなく、美容師として実際にヘアデザインを作る中で培ってきた感性を反映し、「このピンクがおしゃれ」「このベージュが美しい」と感じられる色を追求しています。

さらに、カラー剤を薄めた際に生じやすい色味の変化にも着目。

ベースとなる染料の構成まで考えることで、薄めても狙った色の方向性が変わりにくく、美容師がイメージしたカラーを表現しやすい設計を目指しています。

サロンワークから生まれた、こだわりのカラー

樗木氏が特に愛用しているのが「ムードスモーク」。

柔らかさとくすみを両立したミルクティーカラーを表現するために、ムードスモークにオレンジを約5%加えるレシピを紹介しています。

また、青や紫に傾きやすいシルバーの難しさを考慮し、単品でも品のある色を表現できるように設計した「シャイニングシルバー」もおすすめの一色。

さらに、中明度カラーでは、試作を何度も重ねて完成させた「グレイマット」を挙げています。

マット系特有のくすみを活かしながら、一般的なカラーの明度領域でも透明感を表現できるようにこだわったカラーです。

こうした一色一色に、日々のサロンワークから生まれた発想と、美容師としての感性が反映されています。

品質を妥協せず、より多くの美容師が使えるカラー剤へ

KIRATERAが2倍希釈を採用した背景には、品質とコストを両立させたいという思いがあります。

樗木氏自身、若い美容師から「使いたいカラー剤がサロンにない」という声を聞く一方で、経営者の立場として、薬剤コストが導入判断に大きく影響することも理解していました。

どれだけ優れたカラー剤を開発しても、コストが理由で使えなければ、美容師の表現の可能性を広げることはできません。

そこで、1剤の濃度や品質を高めながら、2倍希釈によって使用量を抑え、狙った色味を実現できる処方を追求しました。

色の表現力、サロンでの操作性、そして導入しやすさ。

そのすべてを美容師の視点から考え、ゼロから作り上げたKIRATERA。

開発の背景から色設計へのこだわり、実際のサロンワークでの活用方法まで、樗木氏がその魅力を語ります。