酸性パーマから低ダメージを意識した処方まで。髪への負担とデザイン性を両立する、これからのパーマ剤選び。
近年、ヘアスタイルに求められるものは大きく変化しています。
単にカールをつけるだけでなく、自然な動き、柔らかな質感、そして毎日のスタイリングのしやすさまで。お客様のニーズが多様化する中で、パーマの価値が改めて注目されています。
特に、コテ巻き風のデジタルパーマやメンズパーマなど、デザイン性の高いパーマスタイルは人気を集めています。
提供資料によると、2025年のパーマ剤出荷金額は前年比104%。パーマ市場が再び注目されていることを示す数字です。
一方で、サロンの現場では新たな課題も生まれています。
カラーやブリーチ、縮毛矯正など、さまざまな施術履歴を持つお客様が増え、従来のパーマ剤では対応が難しいケースも少なくありません。
そこで重要になるのが、髪の状態に合わせた薬剤選定と、ダメージに配慮したパーマ施術です。
今回は、異なるアプローチでパーマの可能性を広げる3つの商品をご紹介します。
01|PERM’S LABO(ジュエルコスメティクス)
真酸性領域から、パーマデザインの可能性を広げる。
酸性パーマに取り組む美容師が直面しやすい課題の一つが、リッジの弱さやカールのダレやすさです。
髪への負担を考慮して酸性領域で施術すると、思い描いたカールやデザインを表現することが難しくなる場合があります。
こうした課題に着目したのが、ジュエルコスメティクスの「PERM’S LABO」です。
■ 商品の特徴
PERM’S LABOは、髪の等電点を意識した真酸性領域の設計と、独自成分「C.F.A」による形状形成サポートを特徴とするシリーズです。
資料に記載されたpHは4.0/5.5。
酸性領域での施術を重視しながら、ストレートからカールまで幅広いデザインへの対応を目指しています。
還元剤としてシステアミンやチオグリコール酸を採用しており、毛髪の状態や目的とする仕上がりに応じた薬剤選定が求められます。
酸性施術ならではの技術的な難しさに向き合いながら、デザインの再現性を追求したい美容師にとって、注目したいシリーズです。
■ 選定した理由
今回の3商品の中でも、特に酸性領域での施術に重点を置いている点が特徴です。
一般的なパーマ施術とは異なる薬剤知識や毛髪診断が必要になるため、どちらかといえば酸性パーマの経験がある美容師や、ケミカル知識を深めたいサロンに向いています。
髪への負担を抑えることだけでなく、酸性領域でもデザインの幅を広げたいという考え方が、この商品の魅力です。
■ こんなサロンにおすすめ
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髪質改善や酸性パーマに力を入れているサロン
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複雑な施術履歴を持つお客様への対応力を高めたいサロン
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パーマメニューの技術力を高め、パーマ比率を伸ばしたいサロン
特に、エイジング毛など髪の状態に配慮した施術が必要なお客様に対し、より細かな薬剤選定を行いたい場合に検討したい商品です。
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02|R-21 CURL(サンコール)
大人女性の髪に、自然なカールとふんわり感を。
年齢を重ねるにつれて、髪のハリ・コシやボリュームの変化を感じるお客様は少なくありません。
「トップがぺたんとする」「毛先に自然な動きが欲しい」「パーマをかけたいけれど、ダメージが気になる」
こうした大人女性の悩みに寄り添う選択肢が、サンコールの「R-21 CURL」です。
■ 商品の特徴
R-21 CURLは、ヘマチンや植物エキス、毛髪補修成分を採用したカーリング剤です。
資料に記載されたpHは6.5で、弱酸性領域の設計となっています。
還元剤にはシステアミンやチオグリコール酸塩を採用しています。
特徴は、毛髪への負担に配慮しながら、自然なカールやふんわりとしたボリューム感を目指せること。
強いカールをつくるだけでなく、毛先に柔らかな動きを与えたり、トップに自然な立ち上がりを演出したりと、大人女性のニーズに合わせたパーマ提案に適しています。
■ 選定した理由
R-21 CURLを選んだ理由は、酸性領域のパーマ施術を取り入れる際の選択肢として検討しやすい点です。
特殊な酸性ストレート技術を中心とするのではなく、通常のコールドパーマやデジタルパーマなど、既存のサロンワークとのつながりを意識しながら活用できます。
もちろん、弱酸性だから必ず失敗しにくいというわけではありませんが、毛髪の状態を確認しながら、自然な質感を求めるパーマメニューに取り入れたい商品です。
■ こんなサロンにおすすめ
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大人女性を中心に集客しているサロン
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エイジング毛や軟毛・細毛へのパーマ提案を強化したいサロン
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自然なカールやトップのボリューム感を重視するサロン
特に、毛先の自然な動きや、根元付近のふんわりとした仕上がりを求めるお客様への提案におすすめです。
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03|トゥーコスメ ゼロ(ナンバースリー)
パーマ特有のにおいや施術時の快適性にも着目。
パーマに対するお客様の不安は、髪のダメージだけではありません。
施術中のにおいや、施術後に髪へ残る独特の残臭も、パーマを敬遠する理由の一つです。
こうした課題に対して、薬剤の処方そのものからアプローチしているのが、ナンバースリーの「トゥーコスメ ゼロ」です。
■ 商品の特徴
トゥーコスメ ゼロは、ピュアシステアミンを採用し、においや毛髪への負担に配慮したパーマ剤です。
資料では、塩酸塩を使用しない処方や、1剤の後にブースターを重ねる独自の施術工程が特徴として挙げられています。
この設計によって、カールの弾力やツヤ感のある仕上がりを目指しています。
また、ヴィーガンやハラール認証など、製品の処方思想にも特徴があり、成分や製品選びにこだわるサロンにとっても注目したい商品です。
ただし、資料に記載されたpHは9.6です。
そのため、酸性パーマ剤とは区別して考える必要があります。アルカリ剤を配合しない設計と、製品自体のpHが酸性であることは同じ意味ではありません。
■ 選定した理由
トゥーコスメ ゼロの魅力は、パーマ施術の仕上がりだけでなく、施術中・施術後の快適性にも着目していることです。
パーマ特有のにおいを気にするお客様や、髪への負担に不安を感じているお客様に対して、従来とは異なる切り口でパーマを提案できます。
また、独自のブースター工程や処方思想は、他店との差別化を図るうえでも一つの特徴となります。
■ こんなサロンにおすすめ
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パーマ施術中や施術後のにおいに配慮したいサロン
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薬剤の処方や成分へのこだわりを打ち出したいサロン
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パーマメニューに新たな付加価値を加えたいサロン
特に、パーマのにおいやダメージが気になって施術をためらっていたお客様に対し、新しい選択肢として提案したい商品です。
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3商品の違いを比較!
今回紹介した3商品は、いずれも髪への負担や施術の質に配慮した商品ですが、それぞれに異なる強みがあります。

サロンの課題に合わせて選ぶことが重要
酸性パーマの技術を深めたいなら、PERM’S LABO。
酸性領域での施術を重視しながら、カールからストレートまでデザインの幅を広げたいサロンに。
大人女性へのパーマ提案を強化するなら、R-21 CURL。
軟毛や細毛、エイジング毛など、髪の変化を感じるお客様に自然な動きやボリューム感を提案したいサロンに。
パーマの快適性や処方の独自性を重視するなら、トゥーコスメ ゼロ。
施術時のにおいや製品の処方に着目し、パーマメニューに新たな価値を加えたいサロンに。
同じパーマ剤でも、選ぶ商品によって提案できる価値は変わります。
まとめ|「酸性だから傷まない」は正しい?
酸性パーマの大きな魅力は、アルカリによる毛髪の膨潤を抑えながら施術を検討できることです。
しかし、ここで注意したいのが、「酸性だから髪が傷まない」というわけではないという点です。
パーマ施術では、酸性・アルカリ性にかかわらず、還元剤による毛髪内部への作用が必要になります。
そのため、薬剤のpHだけでなく、還元剤の種類や濃度、毛髪のダメージ状態、施術履歴などを総合的に判断することが重要です。
特に、ブリーチ毛や縮毛矯正履歴のある髪では、酸性の薬剤であっても慎重な毛髪診断が欠かせません。
また、健康毛に対しては、酸性領域の薬剤が必ずしも最適とは限らず、求めるカールや仕上がりに応じて適切な薬剤を選ぶ必要があります。
さらに、還元剤に由来する残臭や、施術後の適切な酸化処理にも注意が必要です。
大切なのは、髪を傷ませないと約束することではなく、髪の状態に合わせて負担をできる限り抑えながら、理想のデザインを実現すること。
薬剤の特徴を正しく理解し、毛髪診断と施術技術を組み合わせることで、パーマ提案の幅はさらに広がります。
これからのパーマメニューを考えるうえで、今回紹介した3商品をぜひ参考にしてみてください。